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サイクリング
2​足長

Week 9

いよいよ3ヶ月目。

あなたの身体はベースポジションの高さを記憶し、接地から0.1秒でホップする感覚を身体で覚え、両足を身体の前でスイッチさせるタイミングが神経回路に刻まれ、スプリントに必要なパーツが着実に整ってきている。

ここからは、一つ一つの基礎技術を「スムーズに」組み合わせる段階に入っていく。
3ヶ月目は、4段階に分けて「サイクリング」という新しい技術を習得していく。
「サイクリング」は、足先が円を描くように動かすことで、効率よく足の入れ替えを実現するテクニックだ。

一般に日本で使われる「もも上げ」「ニーアップ」と呼ばれる動きでは、左右の足をピストン運動させるイメージが強く、足が往復する際の切り返し局面でどうしても動きが止まってしまう。


このため、重い足の動きに強い慣性が働き、筋肉への負担が大きくなる。

スタート直後の加速では「もも上げ」の動きも重要になるものの、ここでは、先にトップスピードでいかにスムーズに足を入れ替えていくかという技術「サイクリング」を習得する。


「サイクリング」は、自転車のペダルをこぐイメージで多くの人が既に持っている感覚だから、Week8までの基礎技術ができた上で一度意識すれば、比較的実践しやすいはずだ。


まずは、ミニハードルを2足長間隔で並べて、「サイクリング2足長」をクリアしていこう。


1足長:自分のクツのサイズのこと。爪先からかかとまでの長さを基準に2倍で2足長、3倍で3足長、4倍で4足長と表現する。


羽田先生の補助解説動画
羽田先生の補助解説

 

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1.スタート地点から数歩先に、ミニハードルを2足長間隔で3−5本おく
2. 腰に手を当て(またはYポジションで)スタート姿勢を作る
3. 真っ直ぐに立てた身体を少し前に倒しながら軽く助走してミニハードルを超える 
4. ミニハードルの間隔に合わせて足を回転(サイクリング)させながら前方に進む
5. ミニハードルを超えた後も同じ感覚のまま20〜30m進む
実施日を1日以上あけて、2セットずつ週2〜3回行おう。

サイクリング2足長の目的 

「サイクリング2足長」の目的は、トップスピードにおいてベースポジションを通過させながらホップとスイッチをスムーズに行い、常に身体の真下で足が回る感覚を身につけることだ。Week6-8の「ベースポジション・ホップ&スイッチ」の動きでは、ホップの後に、スイッチ、と意識する間があった。


一方、サイクリングでは、ホップとスイッチが連続的に行われ、実際のスプリントの足の動きそのものになる。

これができれば、あとは徐々にスピードアップしてサイクリングのフォームを崩さないようにしていくことで、おのずとタイムに成果が現れてくる段階になる。


今まで学んだホップの意識はそのままに、着地の際にスイッチした浮き足がベースポジションまで遅れずに到達しているかを習得度の目安として繰り返していこう。


動画撮影は、少し離れた真横から行い、スロー再生しながら繰り返して、お手本ととことん見比べよう。
今後、スピードアップしていくと、どうしてもフォームが崩れて足が後ろに流れてしまいやすくなる。
このゆっくりな動きの段階で正しいスプリントフォームを徹底的に真似しきることを目指してほしい。
目の前の一歩にいかに丁寧に取り組むかで、あなたの未来は大きく変わる。